「入れ歯って、どんな人が使うもの?」
「歯が何本か残っていても入れ歯って必要?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、入れ歯が適している方の特徴をわかりやすくご紹介します。
歯が1本でも抜けたままになっていると、周りの歯が倒れたり、かみ合わせがずれたりします。
早めに入れ歯を入れることで、ほかの歯を守ることができます。
上下の歯がほとんどない方や、全くない方には、総入れ歯(フルデンチャー)が一般的です。
自分の歯のように、食べる・話す・笑うことができるようになります。
「手術はちょっと怖い」「年齢的にインプラントは難しい」と感じる方には、入れ歯が安心できる選択肢です。
最近では、痛くない・目立たない・外れにくい入れ歯も増えています。
歯が数本抜けていて、うまく噛めないと感じている方にも、部分入れ歯が効果的です。
噛む力を補ってくれるので、食事が楽しくなります。
訪問歯科で入れ歯を作ることも可能なので、通院が難しい高齢者や、要介護の方にもぴったりです。
しっかり噛める入れ歯は、誤嚥(ごえん)や栄養不足の予防にもつながります。
「入れ歯って、いくらぐらいかかるの?」
「保険が使える入れ歯と、自由診療の違いってなに?」
そんなふうに疑問に思う方はとても多いです。ここでは、お金のことや入れ歯の種類の違いについて、できるだけわかりやすくご説明します。
保険が使える入れ歯は、「とにかく噛める」ことが一番の目的です。
• 費用が安い(5,000〜15,000円くらい/1装着)
• 素材はレジン(プラスチック)
• 全国どこの歯医者さんでも同じルールで作れる
• 修理がしやすい
つまり、必要最低限の噛める機能を持った入れ歯です。
ただし、
• 厚みがあって違和感がある
• 壊れやすいこともある
• 金属のバネ(留め具)が目立つ
という声も多く、使い心地や見た目を気にされる方には少し気になる部分が出やすいかもしれません。
自由診療とは、「保険がきかない治療」です。
そのぶん、使える素材やつくり方に制限がなく、ひとりひとりに合わせた快適な入れ歯を作ることができます。
• 薄くて軽い金属床(メタルプレート)
• 見た目にやさしいノンクラスプデンチャー(バネなし)
• 強度が高く長持ちする素材を選べる
• 型取りや調整も細かく対応
費用は医院によって違いますが、片あごで10万円〜30万円程度が目安です。
「高いけど、長く使えて違和感も少ない」と評価する方も多いです。
どちらが良いかは、人によって違います。
たとえば…
悩みや希望 | おすすめの入れ歯 |
---|---|
費用をおさえたい | 保険の入れ歯 |
見た目や快適さも重視したい | 自由診療の入れ歯 |
食べるときに痛みがある | 金属床や精密設計の自由診療 |
留め具が目立つのがイヤ | ノンクラスプデンチャー |
まずは、患者様の希望をお聞かせ下さい。
保険の入れ歯は「手軽で安い」。自由診療の入れ歯は「快適で自然」。
どちらも良さがあります。迷ったときは、無理に決めずに相談してみることが、後悔しないコツですよ。
新潟市の竹内歯科クリニックでは無料相談にも対応しております。
「入れ歯を入れたけど、痛くて噛めない…」
「話すときに外れそうで不安…」
そんなお悩みはありませんか?
実は、入れ歯の作り方や調整の仕方で、“痛み”や“噛み心地”は大きく変わります。
ここでは、「痛くない」「しっかり噛める」入れ歯を作るために大切なポイントをやさしくご紹介します。
入れ歯は、ただ型を取ってつくるだけではありません。
歯科医師と歯科技工士(入れ歯を作る専門家)が連携して、細かく調整してこそ、快適な入れ歯ができるのです。
• 歯茎の形やかみ合わせを正確に再現
• 噛んだときに痛みが出ないよう細かな微調整
• 見た目も自然に仕上げる技術
特に、院内に歯科技工士が常駐している医院では、修正や調整がスピーディーで、痛みを感じにくい入れ歯に仕上がりやすい傾向があります。
「入れ歯が合わない」「すぐに外れる」と感じる方の多くは、最初の“型取り”に原因があります。
おすすめは、
• 個人トレーを使った精密な型取り
• かみ合わせを何度もチェックする工程
これにより、歯茎にピタッと合い、噛んでもズレにくい入れ歯が完成します。
入れ歯を作ったあと、「何度も通って調整してもらった」という話をよく聞きますよね。しかし、最初の工程が丁寧であればあるほど、調整の回数は少なく済みます。
調整が少ないということは、それだけ快適でしっかり合っている証拠とも言えます。
「年だからしょうがない」とあきらめていませんか?
実は、最近の入れ歯はとても進化していて、
• やわらかい素材で歯茎をやさしくカバー
• 磁石でくっつく入れ歯
• インプラントと組み合わせて動かないタイプ
など、“痛くない”“ズレない”“よく噛める”工夫がたくさんあるんです。
竹内歯科クリニックでは「テレスコープデンチャー」を保険適用外の入れ歯として取り扱っています。テレスコープデンチャーはドイツ式入れ歯とも呼ばれていて、残っている歯に金属の冠を被せて、その上に外冠となる入れ歯を装着するタイプの入れ歯です。
従来の入れ歯は金属のバネを残っている歯に引っ掛けることで入れ歯を安定させていましたが、バネが合わなくなることで入れ歯が動きやすくなったり、バネの掛かっている歯が弱くなってしまうなどのデメリットがありました。
しかしこのドイツ式入れ歯にすることで、より安定しやすく、お食事もしやすい入れ歯を作成することが可能です。
主に使用している材料の違いがあり、それぞれメリットとデメリットがあるため、必ずしも保険適用外の入れ歯だから良い、という訳ではありません。
患者さんのお口に合ったものを歯科医師よりご提案し、カウンセリングを行った上で治療を進めていきます。
入れ歯を作成するにあたっての手順をご説明します。
まずはお口の中全体の様子を審査し、適切な入れ歯をご提案します。歯の無い部分だけでなく、残っている歯の状態も確認していきます。
ぴったりと合う入れ歯を作成していくためには、印象採得がかなり重要です。印象採得は型取りのことで、粘土のような材料をお口のサイズに合ったトレーナーに盛り、歯や粘膜の状態を記録することです。
保険適用外の入れ歯を作成する場合は、より精密な型取りを行うこともあります。
型取りによって作成された石膏模型を元に、歯科技工士が入れ歯を作成していきます。
入れ歯は粘膜の部分も再現する必要があるため、適合の良いものを作成するためには歯科医師と歯科技工士の連携が重要になります。
ワックスで作成された仮の入れ歯が出来上がった段階で一度患者さんのお口の中に合わせて、問題なければ正式な入れ歯の作成に移っていきます。
完成した入れ歯をお口の中に入れて、必要に応じて調整を行います。
入れ歯は完成したままの状態で使い続けることは難しく、粘膜の部分が入れ歯のプラスチックに当たって痛くなることや、日々の取り外しで歯に引っかけるクラスプという部分が緩くなってきます。
そのため、定期的に歯科医院を受診し、入れ歯の状態がきちんと合っているかを歯科医師に確認してもらい、調整を行います。