歯周病

子供の歯周病に要注意!?

新潟市にある歯医者【竹内歯科クリニック】歯周病は加齢と共に発生する病気のように思われがちですが、子供も「不潔性歯肉炎」などの歯周病にかかることがあります。子供の歯周病予防として正しいブラッシングなどを推奨しています。今回のコラムでは、子供の歯周病について解説します。

歯の模型

◇子供の歯周病にはどのようなものがある?

歯周病とは、歯と歯肉の隙間から細菌が入り込んで歯肉に炎症を起こす疾患のことです。早めに治療をしないと歯を支える骨が溶けてしまい、「歯がぐらつく」「歯が抜ける」などに悪化します。さらに歯周病が心臓疾患や脳血管疾患の原因となることもあるのです。年齢が高くなるにつれて歯周病にかかる人の率は高くなりますが、実は子供でも歯周病にかかるのです。

◇子供が歯周病にかかる原因

一般に、歯周病の原因となる原因菌が定着し始めるのは15歳ころからといわれていますが、もっと小さな子供が歯周病にかかることも珍しくはありません。
子供が歯周病にかかる原因としては、不十分な歯磨きや口呼吸が考えられます。子供の歯周病は歯を失うような重篤なものではなく、歯肉炎程度でとどまるものがほとんどですが場合によっては痛みを伴うため治療が必要となります。
小さい頃からしっかりとした口腔ケアをしておくと、子供の歯周病を防げるだけではなく大人になってからの歯周病の発生率を食い止められるのです。

◇子供がかかる歯周病の種類

ここでは子供がかかりやすい歯周病の種類とその対策をご紹介します。

・不潔性歯肉炎

不潔性歯肉炎は、歯磨きがきちんとできていないなどの理由で歯垢が溜まり、歯茎の腫れや出血が生じる病気です。
このタイプの歯肉炎にかからないためには、正しいブラッシングが何よりも大切です。子供のほとんどは歯磨きを嫌がるものですが、「好きな味の歯磨き粉を探す」「お気に入りのキャラクターの歯ブラシを使う」などといった工夫で、歯磨きタイムをできるだけ楽しいものにする方法が有効です。
上手な歯磨きのコツは、歯ブラシの毛先を歯の面に対して直角に当てること、力を入れすぎないことです。仕上げ磨きでは、歯と歯茎の間や歯間を重点的に磨きます。磨く時間の目安は3分です。

・萌出性(ほうしゅつせい)歯肉炎

萌出性歯肉炎とは、乳歯が永久歯に生え変わるときに一時的に歯茎が腫れてしまう病気です。そのため、永久歯が生え終われば症状もおさまるケースがほとんどです。
歯が完全に生えるまで歯肉が歯を覆っている状態が続くため、この部分に歯垢が溜まり、歯肉が腫れてしまいます。痛みが強くて食事にも差し支えるケースも少なくありません。
予防方法は、やはりブラッシングです。生えたばかりの幼若永久歯は溶けやすく虫歯になりやすいという性質がありますので、歯と歯茎を丁寧にブラッシングし歯垢を除去する必要があります。

・思春期性歯肉炎

思春期性歯肉炎は、11〜12歳から15歳ぐらいにかけて見られる症状で、思春期特有のホルモンの変化によって起こります。ブラッシングと併せてデンタルフロスなどを使い、歯を常に清潔に保つと症状を緩和できます。また、奥歯など磨きにくい場所は、歯医者による歯石除去も効果的です。

・侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)

侵襲性歯周炎は30歳以下の若年層で生じた歯周病を指しており、もちろん10代も含まれます。原因となる細菌は親から子に感染し、兄弟で発症することも珍しくありません。進行が早いため、歯医者での治療と並行して生活習慣も見直す必要があります。

・口呼吸による歯肉炎

口呼吸をする癖のある子供は、炎症を起こしやすくなります。口の中が乾きやすく、歯周炎の原因となる細菌が唾液で洗い流されず口の中で繁殖するからです。
口呼吸の原因は様々で、歯並びや鼻づまり、顔の骨格などが挙げられます。歯医者の治療では、歯列矯正や口腔筋トレーニングなどを受けることが可能です。

◇子供の歯周病の多くは正しいブラッシングで予防

歯周病は大人だけではなく、子供もかかりやすい病気です。子供の歯周病は、以下の種類が挙げられます。

歯の健康を保つために、まず自宅でできることは正しいブラッシングです。歯磨きが嫌いな子供のために、歯磨きタイムが楽しくなるような工夫を取り入れましょう。子供が小学3~4年生になるまでは仕上げ磨きを行うと安心です。

◇まとめ

子供の歯は、歯並びだけではなく成長期の身体の発育にも影響するので、小さいうちから正しいブラッシング習慣をつけておきましょう。
竹内歯科クリニックでは、歯磨き習慣のケアを行っており、治療を始める前に子供に歯磨きの練習を指導しています。予防歯科にも力を入れていますので、子供の歯周病の治療・予防のために歯医者をお探しでしたら新潟市にある歯医者【竹内歯科クリニック】へぜひご相談ください。

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